日本のお嫁さんお疲れ様です。

2020.01.16

en・nichi 縁日 どんと祭 お守り

昨日1月15日は正月の終わりである小正月。お正月気分も2週間以上も過ぎれば、さすがに抜けきりますね。
お正月は家族全員が久々に家に集まったり、親戚が訪問してきたりと何かと忙しかったりします。
特に食事の支度やら何やらで一番忙しいのは、今も昔もやっぱりお嫁さんなのではないでしょうか?
昔はお正月にせわしなく働いていたお嫁さんが一息ついて里帰りする日が1月15日の『小正月』だったそうで、別名『女正月』とも呼ばれています。

 

この小正月の大切な行事の一つに『どんど焼き』があります。
私たちの暮らす岩手県一関市では、『どんと祭(どんとさい)』と呼ばれており、地域によっては『左義長(さぎちょう)』や『さいと焼き』など、名称はさまざま。
私はいつも地元一関市の八幡神社のどんと祭(どんとさい)に参加しています。
どんと祭は「お正月に歳神様(年神様)をお迎えするために飾った門松や松飾りを焼いて、歳神様を空へお送りする」というもので、一年の「五穀豊穣/商売繫盛/家内安全/無病息災/子授け/子孫繁栄/厄払い」と言った願いを込めて行われる行事です。
門松や松飾りを焼いて出た煙に当たると一年健康に過ごせるようになり、その火でお餅やお団子を焼いて食べると虫歯にならないなどと言われています。

 

どんと祭には多くの地元の方々が、袋いっぱいのお正月飾りを持って訪れます。
小さな田舎町は皆さんほぼほぼ顔見知りなので、今年最後の『本年も宜しくお願いします』で挨拶を交わす素敵な光景が広がっています。

 

お正月の飾りにも感謝を込めて、捨てるのではなく空にお送りする。
日本人らしい素敵な一年の始まりです。

 

とにもかくにも日本のお嫁さんお疲れ様です。
ゆっくり休んでくださいね。

 

en・nichi:蜂谷淳平