山ノ頂-yama no itadaki-

yama no itadaki

プロダクトについて

鹿革はレザーの中のカシミアと呼ばれており、きめが細かく柔軟性があり、使えば使うほど手に馴染んでいく素材です。
また、鹿革独特の結合繊維により、他の革よりも軽く、水や摩擦に強く何年経っても劣化しにくいと言われています。

山ノ頂のアイテムは、野生の鹿の皮で作られたものです。
野生で生きた鹿には、雑木林を駆け回ってついた傷やオス同士が喧嘩をしてつけた傷があります。
一頭一頭の鹿のストーリーを感じて欲しいという思いから、山ノ頂のアイテムは傷をあえて隠していません。

あなたの元へ届いた鹿と、永く愛着をもって共に過ごしていただけましたら幸いです。

素材−鮮度を保つ−

肉が腐ってしまうと皮へも影響が出るため、駆除された後いかに早く、傷をつけずに皮を剥いで脂を落とすかが品質の良い皮にするための勝負どころです。
皮の調達をお願いしている「しかとくまや」さんでは、地元猟友会と連携をとり、捕獲後にすぐに処理・もしくは冷凍ができる体制をとり、鮮度を保っています。
最終保管は塩蔵(塩漬け保管)で、その塩漬けの加減の見極めも、知識と経験を要する大切な工程です。

鞣(なめし)加工−人にも自然にも優しい加工−

皮の鞣し加工は、兵庫県の「portierra(ポルティラ)」さんにお願いしました。portierraさんでは、有害な重金属や化学物質を使用しない有機鞣剤を使用し、生分解性に富んだ革として仕上げます。

仕立て−皮の柔らかさを活かす仕立て−

鹿皮は柔らかく手触りが良いことが特徴ですが、型崩れしやすかったり強度が出なかったりと柔らかさが裏目に出る場合もあります。
そのため、縫製をお願いしている「ガイア」さんではパーツごとに革の特徴が活きるように使用する部位を考え裁断し、強度が必要な場所には伸び止め加工をするなど鹿皮の柔らかさが長所として生きる仕立てをしています。

パッケージ

機械に頼らない、人の手による紙の「手貼り加工」にて製作。地元一関市の「金森紙器」さんで山ノ頂専用として企画・製作されたこの化粧箱は、箱だけでも小物入れなどとして使える丈夫な作りです。

郷土芸能を守る

山ノ頂の製品は、売上金の3%を郷土芸能の継承資金として活用させていただいております。
鹿踊りのような郷土芸能は、担い手不足から継承が難しくなっている団体が沢山あります。近年はパンデミックの影響で、練習や舞台出演はなくなり、継承のモチベーションダウンや、活動資金の枯渇が原因となり、何百年と続いてきた歴史に幕を下ろす団体も出てきている状況です。 
私たちは、郷土芸能の存続に少しでも貢献できるよう、出演機会の創出や、継続した支援行うために『山ノ頂』の売上金の一部を、鹿踊りの祭り開催に経費に活用し、鹿踊りの継承と発展に繋げていきます。