協力者の方々
山ノ頂プロジェクトを立ち上げるにあたり、ご協力いただいた者方々よりメッセージをいただけました。
しかとくまや / 岩手県遠野市
山田 泰平さん− 鹿革の調達 −
「この革は、野生の獣の皮から生まれました。個体差があり、傷や穴があります。」たくさんの方に何度もお伝えしてきて、それに理解いただいた方に革を使っていただいております。
一頭一頭、一枚一枚違った顔つきでそれぞれの味わいがあり、作業の時、出来上がってきた革を見た時、私は彼らが生きてきた背景に思いを馳せます。
遠野市の鹿による農作物の被害は年間1億円弱で、農家の方や山際に住む方々はその被害を日々嘆いています。こうして活用されることで、少しでも里山を保全し被害を抑える機会に、農家の方々の今をお伝えする機会になれればと思います。
また、「害獣駆除」により撃たれた獣は、山に埋められてその一生を終えることがほとんどです。生命や自然の循環を継続するためにも、本製品をご活用いただきたいと願っております。
鹿の革は「革のカシミヤ」と言われるほど柔らかく、肌に馴染みます。日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、海外では衣服にも使われたりもします。
道具として、身体の一部として、使っていただけると嬉しいです。
portierra / 兵庫県たつの市
倉田 幸男さん− 皮の鞣(なめ)し −
この度は志高な開発チーム『山ノ頂』の開発チームメンバーに抜擢頂いたこと、とても光栄存じます。
弊社も有害獣皮専門の鞣し業者として創業より5年が過ぎようとしていますが、有害獣問題は年を追うごとに悪化しているのが現状です。
此方をご覧頂いたファンディングパートナーの皆様に於かれましても、この度の有害駆除された獣達の命を無駄にしない為にも皆様のご支援で「害獣から財獣へ」蘇らせましょう。
有限会社ガイア / 岩手県一関市
那須野 奏士さん− 縫製 −
創業当時から私どもは長年、革製品の加工をしています。今回、京屋染物店様とご縁があり、岩手県の同郷ということで細かく打ち合わせを重ねながら制作を進めていきました。
お話をしていく中で鞣した鹿革を見させて頂いた所、ほかの革に比べ野生動物ゆえの傷や個体ごとのシボも楽しむごとができ、革に携わってきた私にとってはとても愛着が湧いてきました。
革製品というと牛、豚、馬、羊が多く、鹿はそれらに比べると野生動物とうこともあり流通量が少なくなかなか制作する機会もありませんでした。実際に手掛けてみると鹿革独特の柔軟さや伸縮性に難しさを感じる事もありましたが満足できる製品にできたと思います。
職人一同、一つ一つ大切に使って頂けるように心を込めて制作しています。鹿革本来の優しい肌触りや質感を楽しんでもらえれば幸いです。
金森紙器 / 岩手県一関市
金森 敬一さん・京子さん− パッケージ制作 −
弊社は大正7年創業以来、100年以上地元一関で様々な企業様・商店様の商品外装箱を製作してまいりました。
2017年、これまでの単に商品を入れる外装箱という位置づけではなく、箱単体としても主人公となれる「化粧貼箱」の開発・製作に取り組むプロジェクト「貼箱工房Forest」を立ち上げ、総勢3名のスタッフにて箱の詳細な企画から制作まで全てをおこない、制作も機械に頼らないスタッフの手による「手貼り加工」にて製作しています。
この度、京屋染物店様にお声がけ頂き、工房スタッフ一同、商品・プロジェクトにかける思いをお聞きしながら化粧貼箱の企画・製作をさせていただきました。
贈り物などにもお使いいただきながら、箱も小物入れなどとしてお使いいただけると嬉しいです。